トータルブレストフィーディング (TBF)
- トータルに考えて母乳を与えよう -
自然育児相談所とは、群馬大学小児科 松村龍雄教授による 「自然育児法」 (丈夫な体質の子を
育てる小児保健論です)を看護の立場から実践する施設(医療機関)のことです。
また、当所では「人間の子は牛ではない。必ずその子の母の乳で育てる」という教授の教えを守るために、
研修・実践および研究を重ねています。
そのやり方を「トータルブレストフィーディング(TBF)」と総称しています。
- 母乳の飲み方を観察する -
その方法は、@「母乳は赤ちゃんが飲めるように飲ませる」ことがコツであり、ポイントです。
これを妨げることがらがありはしないか、あるとすれば何が授乳と哺乳を妨げているのか、をお母さんに
聞いたり、授乳と哺乳の様子をじっと眺めながら確かめるのです。
お母さんと赤ちゃんの様子、しぐさから、母と子の体調を調べます。
これを「保健レベルの査定の確認」と呼びます。
例えば、楽に呼吸ができているか、睡眠はどうか、便・尿の排池はどうか、母乳の飲み方や姿勢や
コミュニケーションの様子を見ます。
また、ふとももやむこうずねが冷たいと、うまく飲まないので、ちゃんと衣服で包んでいるかという具合にみて、お母さんから悩みを聞くのです。
母乳育児相談所は、全国におよそ500カ所ぐらいあります。
みなさんが行っているところで、もし「赤ちゃんはみない」「赤ちゃんはつれてこなくてよい」という所があれば
「母と子は一体感です」と言って、連れて行くことをすすめます。
母乳がうまく飲めないばかりに、お母さんたちは「母乳不足」と勘違いしてしまうのです。
母乳の治療をしたり、ついでにベビーマッサージの仕方を教わったり、「足ぷらぷら」体操をしたり、
名を呼び開眼して飲めるように、コミュニケーションづくりをしてもらってください。
また、そのあと授乳して、「どれぐらい飲んたかなー」と目方を量ります。
赤ちゃんの飲み方で射乳させる力が出てきて、飲んだ量も20g〜50gほど飲んでいれば、いいあんばいです。
- 授乳は自然の営みです -
A母乳で育てるコツとして次に大切なことは、私たちの母や祖母や曾祖母もしてきた当たり前の営みだから私にもできるのだ、と自信をもって臨むことです。
これをトータルブレストフイーディンクの立場からは、有史以来のその国の文化・社会をふまえ、昔からの
固有の習慣に基づいた暮らしを守ることが大切です。
例えばメキシコの研究者として有名な共立女子大学教授 泉谷希光先生は、 メキシコ人が主食のトゥモロコシ生活を小麦を主食に変える人々が増してから、メキシコ人の母乳率は低下した、
と教えています。
わが国も同じような現象が昭和35年を境に起こり、以後、母乳率は低下しました。
Bトータルブレストフィーディングのポイントの三つ目は、さまざまな要因があろうと、とにかく
「今、母乳で育てたいと思うのにうまくいかない」人々へのサポートがあることを知るべきです。
乳房トラブル、哺乳トラブルへの乳房治療手技を受けることです。
このサポートにより出がよくなります。
陥没乳頭で飲みにくいときも、段取りがあるのです。
C乳児への正しい食べものの与え方をWH0/UNICEFの勧告にもとづいてわかりやすく守ることを知ること。
さあ気楽にとりくんでみましよう。
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